国家一般職は高卒でもなれる!試験の全体像を解説!

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高卒で国家一般職を受験する人

高校生

国家一般職ってどんな試験?少し興味あるから知りたいな。

と、いった質問に回答していく。

以前、「公務員試験って何?高卒で合格したけりゃ読め!」で書いたが、公務員には「国家公務員」と「地方公務員」の2種類がある。

国家一般職の正式名は「国家公務員 一般職」といい、その字のとおり「国家公務員」の1種である。

これを詳しく書いていくので、参考にしてほしい。

国家公務員 一般職(高校卒業程度)とは

日本の行政機関を知っているだろうか?

ニュースや報道で「内閣府」とか「厚生労働省」といったワードを聞いたことがあるはずだ。

高校生なら「文部科学省」が一番馴染みのあるワードかもしれないな。

こういった各省庁や出先機関(出張所)で働きたいなら「国家公務員一般職」を受験して合格しなければいけない。覚えておこう。

国家公務員は転勤がある?

働く上で転勤があることを嫌がる人は多いと思う。

しかし、国家公務員は転勤があるので覚悟しておこう。ただ全国転勤はなく、「ブロック内」での転勤だ。

ブロック内?と聞いて疑問がでたと思うので書いておくが、国家一般職の採用スタイルはブロックごと(地域ごと)に行っている。

具体的にいうと、国家一般職は全国を9つのブロックに分けて、試験を実施する。そのため勤務したい県が含まれるブロックを受験する必要があるわけだ。

例えば東京都で働きたい場合は関東甲信越ブロック、大阪府で働きたい場合は近畿ブロックで受験すればいい。

9つのブロックと管轄エリアは以下のとおり。

北海道ブロック 北海道
東北ブロック 青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県
関東甲信越ブロック 茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、新潟県、長野県
東海北陸ブロック 静岡県、愛知県、岐阜県、三重県、富山県、石川県、福井県
近畿ブロック 滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県
中国ブロック 鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県
四国ブロック 徳島県、高知県、愛媛県、香川県
九州ブロック 福岡県、大分県、佐賀県、長崎県、熊本県、宮崎県、鹿児島県
沖縄ブロック 沖縄県

転勤はこのブロック内であると思っておこう。

続いて試験の日程や内容をみていこう。

国家一般職 高卒の試験日はいつ?

例年、9月~10月にかけて選考が行われている。

2019年(平成31年度)の試験日程は以下のとおり。

受付期間 【Web出願】
6月17日~26日
1次試験 9月1日(日)
1次試験
合格発表
10月3日(木)
2次試験 10月9日~18日の間で指定された日
最終合格 11月12日(火)

試験日は全国共通

お気づきかもしれないが、試験日は全国(全ブロック)同じである。

そのため、関東甲信越ブロックと東北ブロックを同時に受験することはできないので注意しよう。

また、同じ日に「税務職員」も試験があるので併用は不可である。

国家一般職 高卒の試験内容

はじめに言っておくが、国家公務員と地方公務員の試験に大きな違いはない。

つまり、試験対策は同じ勉強をするということだ。

試験内容も地方公務員と同じく「筆記試験」と「面接試験」が実施される。

具体的な試験内容は以下のとおり。

1次試験 基礎能力試験(教養試験)
適性試験
作文試験
専門試験
2次試験 個人面接

国家一般職 高卒で実施される基礎能力試験

基礎能力試験は教養試験のことで、「知能分野」と「知識分野」から構成されている。

試験時間は90分で40問の出題。

基礎能力試験はとくに力をいれて勉強するようにしよう。

理由は配点が試験全体で1番高いからだ。

具体的な数値は900点中400点を占める。

傾向や勉強法を「国家一般職 高卒程度の基礎能力試験を徹底的に攻略する」でまとめている。

国家一般職 高卒で実施される適性試験

適性試験は3パターンの問題が繰り返し出題され、15分以内でどれだけ正確に解けるかを判断する試験だ。

具体例を書くと、こうなる。

「a・・・1、b・・・3、c・・・2」としたとき、「a+b×c」はどれか。

 

  1. 5
  2. 6
  3. 7
  4. 8
  5. 9

こういった問題を時間内に繰り返し解く試験だと思ってくれ。

国家一般職 高卒の専門試験

専門試験は「技術」「農業土木」「林業」の区分で受験する人を対象に実施される。

試験時間100分で、それぞれの専門知識に関しての出題に解答する試験だ。

例えば「技術区分」であれば数学、物理、情報の基礎科目にくわえて電気基礎や電子技術といった知識が問われる。

専門試験がある区分は基礎能力試験よりも専門の配点が約2倍になる特徴があるので注意しよう。

国家一般職 高卒の作文試験

作文試験は1次試験で実施されるが、評価は2次試験でされる。

制限時間50分以内にテーマについて自分の考えを書く試験だ。

2018年に実施されたテーマを書いておくので800字程度で書いてみよう。

時間の使い方について思うこと

国家一般職 高卒の面接試験

公務員も立派な職業の1つなので面接試験で最終的な合否が決まる。

大学受験のように勉強だけできても合格はできないので覚えておこう。

面接時間20分程度で志望動機ややってみたい仕事、今までの経験などについて深く質問される。

よく1次試験の合格発表がでてから対策をはじめる人がいるが、よほど人物力に自信がないと危険である。遅くとも試験日の2か月まえくらいからは準備しておこう。

国家一般職 高卒の倍率は高い?

2018年度(平成30年)の最終倍率は全国平均4.8倍だ。

公務員試験の中では比較的、低い倍率である。やはり地元志向が強い学生は多く転勤があるため人気がなくなっているのかもしれない。

逆に考えれば、本気で目指している人は合格しやすい時代になっているといってもいいだろう。

ブロックごとの倍率は以下のとおり。

国家一般職 2018年(平成30年度) 高卒の倍率

申込数 合格者 倍率
北海道 608 59 10.3
東北 676 112 6.0
関東 7667 1877 4.1
東海 550 143 3.8
近畿 886 154 5.8
中国 461 56 8.2
四国 249 37 6.7
九州 1452 172 8.4
沖縄 322 45 7.2
合計 12871 2655 4.8

国家一般職 2017年(平成29年度) 高卒の倍率

申込数 合格者 倍率
北海道 639 45 14.2
東北 608 71 8.6
関東 7147 1598 4.5
東海 507 102 5.0
近畿 984 103 9.6
中国 502 31 16.2
四国 283 25 11.3
九州 1359 125 10.9
沖縄 315 21 15.0
合計 12344 2121 5.8

国家一般職 2016年(平成28年度) 高卒の倍率

申込数 合格者 倍率
北海道 536 38 14.1
東北 593 59 10.1
関東 6002 1332 4.5
東海 494 96 5.1
近畿 741 93 8.0
中国 483 54 8.9
四国 312 27 11.6
九州 1097 113 9.7
沖縄 186 31 6.0
合計 10444 1843 5.7

国家一般職 高卒の年齢制限は?

20歳まで受験が可能。

具体的にみると「2019年4月1日において高等学校又は中等教育学校を卒業した日の翌日から起算して2年を経過していない者が受験できる。

国家一般職 高卒の採用人数

2019年の試験では事務職、技術職ともに採用数は増加している。

具体的には事務職185人、技術職55人の増加予定。

ブロックごとの採用予定数は以下のとおり。

国家一般職 事務の採用予定数

北海道 40人
東北 50人
関東 725人
東海 70人
近畿 70人
中国 30人
四国 10人
九州 95人
沖縄 30人

国家一般職 技術の採用予定数

北海道 30人
東北 25人
関東 140人
東海 25人
近畿 10人
中国 15人
四国 10人
九州 40人
沖縄 若干名

国家一般職 高卒のまとめ

  • 試験は9月に実施
  • 筆記試験の配点が高い
  • 倍率は低い部類にある

試験の種類が多く、対策に時間はかかるが決して合格できない試験ではない。

合格するために計画を立てて早めに行動をしよう。